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【2026/06/12 08:10 】 |
STAP細胞騒動について
STAP細胞についてマツコ・デラックスが「ネットの書き込みとほぼ変わらないことを大きなメディアがし始めちゃった」と言うが,それはその通りだと思う.メディアは「小保方さんがねつ造」ということを既定路線のように報道しているが,果たしてそうだろうか.個人的には小保方さんを「変な方向に」叩きすぎではないかと見る.

マスコミは報道が過熱するとたいして調べもせずに「特定の攻撃目標を作って晒し上げる.その結果,誤報であっても責任は取らない」といういつもの悪い癖のように思える.まず小保方さんばかりが叩かれているが,そもそもこの論文の著者は小保方さんを含めて11人.

【STAP細胞の論文】
http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12969.html

問題はこの著者の名前順.論文の著者順は先頭に「主に実験を遂行した人」が来て,最後には「その研究室のボス」が来るという順番になっている.これによると先頭に小保方さんが来ていて,最後に頻繁にメディアに出ている山梨大の若山教授,ハーバード大のバカンティ教授の名前がある.小保方さんはあくまでもユニットリーダーであってボスではない.

名前が先頭に来ている以上,実験を主導したのは小保方さんで,その「実験の作法」に批判が集まっている.テレビに出てくる識者の批判も作法に対する批判.まず「博士論文の引用なきコピペはアウト」「実験結果の画像が不鮮明だったのでより鮮明に写ったものを切り貼りはやってはいけない」という,そもそも研究の作法がなっていないという指摘.

山梨大の若山教授が「論文取り下げ」を主張しているが,それは「こういうデータの扱いでは論文の体を成していないから説得力がないため取り下げる」と言っているのであって「STAP細胞は存在しません.嘘をつきました,ねつ造です」と言って取り下げを主張しているわけではないということ.本来なら「実験ルールが守られていない.これではSTAP細胞の説得力を失う」と批判すべきであって確定もしていない「ねつ造」で叩くのは筋違い.京都大の山中伸弥教授も「全ての結果が出るまでコメントは差し控える」と言っている.作法については他の識者がすでに指摘している,STAP細胞の存在可否は検証してみないとわからない.山中先生はコメントを控えるというより,できるコメントは現時点では何もないよ,というところではなかろうか.

「どっちみち正しくないことをやっていたんだから叩かれてもしょうがないだろう,屁理屈こねるな!」というのは危険な考えだと思う.もし再現実験で「正しい作法で再現実験を行った結果,やはりSTAP細胞は存在しました」という可能性だって残っている.そうしたら小保方さんに対しては「若いんだからまた基礎から研究者として土台を固めていけばいい.この経験を糧にせよ」と叱咤激励すればいい話.先走って失敗することは研究者はあり得ること.理研の理事長でノーベル賞受賞者の野依良治先生は非常に厳しい教育者としても有名な方.会見でも「徹底的に教育しなおす」と言っており「処分・解雇」などは言及していない.そもそも共著者の先頭にいるレベルの研究者(といっては小保方さんに申し訳ないが)がここまで持ち上げられていることが,いかに研究がセンセーショナルでも異常.しっかりした話を聞きたいのであれば,マスコミはボスの若山教授かバカンティ教授のところに行けば良い.それがマスコミの取り上げやすい要素を共著者先頭の一番キャリアの浅い小保方さんが持っていたからマスコミは小保方さんを持ち上げに持ち上げた.もちろん小保方さんにも責められる要素はあるけれど,あそこまで1人を徹底的につるし上げというのはいかがなものか.

だいたい,本当に小保方さんがねつ造するつもりでやったのであれば2点不可解な点が出てくる.

【研究発表は,その手順に沿って誰がやっても同じ結果が出る「再現性」がないと研究としての価値がない】
【他の共著者,特にボスたる山梨大の若山教授,ハーバード大のバカンティ教授が若干30歳の研究者のねつ造の矛盾を指摘できなかったのか】

一点目に関しては,センセーショナルな成果になるほど世界の科学者は再現実験を行う.誰も再現できなければその時点で一発で疑われる.仮にいくら功を焦ったといってもそれはリスクが大きすぎるでしょう.発展性もないし.

そんなわけで,ちょっとこの「叩く方向性」と「今やらねばならない事は何かの指摘がずれている」ことについて,つらつらと書いてしまった次第.

で,ここから先はSTAP細胞とはずれる話になってくるんですが・・・.

博士論文のコピペの件ね.科学って,ある分野について

「今ここまでわかっていて」
「こういう疑問・可能性を考えていて」
「こういうことをやってみたら〇〇が明らかになりました」

という流れになってくる.その時,「今ここまでわかっていて」というのは大多数の科学者の共通認識を書いていくから,正直だれが書いても同じような文章になる.(だからって完全コピペはいかんが).その分野で認識されている,分かり易い有名な文章があればその文章を引用したくなる.ならばそれを断ってちゃんと引用元を書いておけば良かった(だからって完全コピペはいかんが).それがないからコピペ・盗用と言われても仕方なくなってしまう.ところどころ変えているみたいだが,それでもあれだけ一致しちゃうとコピペと言われても反論できんですよね.

そして,これは京都大の山中先生もノーベル賞受賞の時にかなり言っていましたが,もう少し若い研究者の生活を保障してやらないと絶対ダメ.修士博士を増やそうと音頭を取ったのは文部科学省なんだから.その結果,博士を取ってから任期制の非常勤であるポストドクターが増えすぎてしまってポストがない.社会経験もない超高学歴だから,就職しようと思っても企業は躊躇する.結果,バイトしながら研究をやり生活は厳しいという層が今非常に多い.

自分も研究職を考えた時期がなかったわけでもないが,ポストドクターや色々な先生に言われたことは「研究者として成功するかどうかはいい奥さん見つけて食わせてもらうことだよ」ということだった.理解してくれる伴侶を見つけて,ポストを見つけられるまでは養ってもらうっていうやつ.結婚すれば税制上いいこともあるし.ただそれは本当に正しい姿なんでしょうかね.いくら自らが選んだ道だとはいえ,それを甘えの一言で片づけられるのはどうもねって思う.あまりギャンブル性が高くなると優秀な人たちが研究の道に流れてこなくなるでしょ.こういう言い方,甘えの部分もあるんでしょうけど100%甘えと言われるとそれは違うでしょ,と.

あんな中ですり減らす研究生活をやっていたら,そら功も焦るわ,と思うのです.任期中に顕著な功績出さないと次の任期はないもん.

自分は院の時,将来どうするか悩んでいた時に,教授の意向で東京大学の海洋研究所に行って共同研究してきたことがあって.それがきっかけで就職の方に流れたけれど何となく教授が自分を東大に放り込んだ意図がわかって,今では超感謝してますけどね.
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【2014/03/19 15:19 】 | 雑記 | 有り難いご意見(0)
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